大江戸ワハハ本舗・娯楽座
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大江戸ワハハ本舗・娯楽座 PRESENTS 9月番外公演「娯楽座幕の内劇場~ジブリ編~」

大江戸ワハハ本舗・娯楽座 PRESENTS 9月番外公演「娯楽座幕の内劇場~ジブリ編~」

ワハハ本舗全体公演「ラスト3」が終わり、12人体制で新たにスタートした娯楽座が行った今回の公演。
それは娯楽座初の試みとなる、3チームに分かれてのオムニバス公演。
しかも脚本・演出を全て自分たちで行うという実験的な挑戦でした。
共通するテーマはただ一つ。
タイトルが「ジブリ」というだけで全く色の違う、幕の内弁当のような作品たちが誕生しました。

 

第一話は「弥次喜多の宅急便」

漫才をやりながら旅をする恋人同士の弥次さん喜多さん。
だが漫才がウケずケンカばかりの二人。
そこに謎の道具を持って現れた飛脚と名乗る少女のキキ。
そしてキキも旅に同行すると言い出し、三人の珍道中が始まるのだが…。

村本准也、噛家坊、石原奈津美の三人がお送りしたのは、漫才やネタを盛り込みながら可笑しくも最後はちょっぴり泣ける話。
トップバッターとして安定感のあるメンバーとストーリーで土台を作り、幕を開けを飾りました。

 

第二話は「千利休の尻隠し」

平賀源内、中村雪之丞、杉田玄白、松尾芭蕉の四人はあるものを探し求めそれぞれ旅をしていた。
それは「千利休の尻隠し」
四人が出会い一緒に探し求めるが、行く手を阻む様々な試練。
果たして四人は「千利休の尻隠し」を見つけられるのか?
そして「千利休の尻隠し」とは…。

コースケ☆原澄人、星川桂、アポロ、犬吠埼にゃんの四人が挑んだのは小道具や音楽には頼らず、身体一つで状況の表現をする体力とチームワークが必要となった作品。
効果音を自分たちで言ったり、底に沈む表現で中腰状態をキープするなど他のチームとは違う表現方法で、どのチームよりも一番汗を流していました。

 

第三話は「となりの殿様」

時は、新選組や赤穂浪士など昔の偉人が現代にタイムスリップして暮らしているのが当たり前となっている現代。
そんな世の中で普通に暮らしている四姉妹の晴子、夏子、明子、雪。
平凡に暮らしている四姉妹の家のお隣さんは不愛想な侍…が、引っ越した!?
しかも今度のお隣さんは素敵そうな殿様!?

矢原加奈子、雨宮あさひ、鈴木千琴、仲村唯可、哀原友則が挑戦したのは娯楽座初となる現代劇。
客演で前半戦に出られない哀原友則と後半戦に出られない鈴木千琴がダブルキャストという想像がつかないキャスティングでしたが、日常生活の世界観を壊すことなく新たな娯楽座の芝居スタイルをお届けしました。

 

そして箸休めとして作品の間にはダンスコーナも。

「そよ風の谷の乙女たち」という演目を「となりの殿様」チームが披露。
可愛らしいダンスを踊る中で前半戦はナウシカの格好をした鈴木千琴が可憐に舞い、後半戦は紅の豚の格好をした哀原友則が笑いを誘っていました。

「思い出ぱらぱら」という演目では「弥次喜多の宅急便」チームが。
弥次さん喜多さんのしんみりした寸劇から始まったかと思いきやキキの一言でパラパラを踊る三人。
ですがこれは衣装替えの為のつなぎのダンス。
三人がはけたら、しっとりとした空間の中でコースケ☆原澄人による座長舞の日舞を披露。
箸休めでも盛り沢山な中身となりました。

 

見事に幕の内弁当のようになった「娯楽座幕の内劇場」
全て自分たちで行うという今公演はお客様や関係者から旗揚げ当時の勢いや熱意を感じた、三年間の成長を実感した、一人一人の魅力を感じることが出来たなど好評を頂きました。
そしてお客様のお陰で完売の回や娯楽座初の追加公演も行うことが出来るなど娯楽座の新たな未来が見えた公演になりました。